会長挨拶

>> われらはたてり 更に進まん  同窓会会長 澤田 栄(30期生)

現在の写真/高校在学中の写真 同窓会会員の皆様におかれましては、益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。会長として7年目を迎えますが、諸先輩が築かれました伝統と歴史、その責務の重さを感じております。

 明治37年、岐阜商業学校の開校を礎に、長良高校は昭和24年に創立、普通課程校としての節目となる昭和28年に新しい校歌を制定しました。当時の伊藤喜一校長は音響設備の無い中、1200名の生徒を前に「幸か不幸か長良高校には歴史がない。その歴史を創るのは諸君である。開拓者の気魄をもって勉学とスポーツにあたれ」と訓示しました。開拓者魂は「われらはたてり、更に進まん」の歌詞に込められています。創立73年を迎え、3万人を超える大きな同窓会となりました。

 コロナ禍に負けじと、在校生が日々勉学とスポーツに奮闘する姿にエネルギーを頂き、「とにかくやろう。やれる方法を考えよう」と決意し、令和4年6月19日、3年ぶりに「長良高校同窓会総会」を開催することができ、感慨無量です。長瀬実行委員長(41期)が掲げたテーマは「みんなで笑いながら、世代を超えた一体感」。恒例の「懇親会」を「講演会・茶話会+コンサート」へと内容を変更し、2期生から73期生まで250名が集い、感動の時間を過ごすことができました。

 講演会は(株)菓子道「プルシック」オーナーシェフ所 浩史さん(30期)。『とことん、「一点だけ」で突き抜ける」』をテーマに、剣道との出会いと学び、なめらかプリン誕生秘話から、これまでに培った経営哲学についてのお話を頂きました。

 懐かしさがはじける「茶話会」では、70名の吹奏楽部現役生徒に、定期演奏会とはひと味違う選曲による,熱気溢れるパフォーマンスを披露頂きました。フィナーレは41期精鋭メンバーとブラスバンドが共演し、応援エールと校歌を奏でてくれました。激動の時代を生きる一人ひとりが、長良高校で培った友情をベースに、親交を温めることができ、心から感謝申し上げます。

  ”おもしろき こともなき世を おもしろく ”

 「つまらない世の中だとくさらずに、自らおもしろく生きようではないか」という高杉晋作の名句に野村望東尼(もとに)が「すみなすものは 心なりけり」と続けたという逸話があります。コロナ禍や震災は天災といえますが、戦争は人災です。心のあり方でよりよき未来を選択できると信じています。

 日々、学校現場で積み上げられる創立からの歴史。私たちはいずれ社会に巣立つ後輩たちを温かく見守り、「現役生のために今、何ができるか」を常に考え活動することで、長良高生としての誇りを育てていきます。

 同窓会での出逢いがそれぞれの人生の彩りとなること、そして世代を超えて絆をつなぐことで、幸せの総量の多い同窓会を目指していきます。母校の発展と同窓生各位の益々のご活躍、ご多幸を心から祈念申し上げます。

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